2023年ポッキーの日(11/11)
17年間務めてきた
【専門学校の色彩講師】という肩書(看板)を降ろす日。
粛々と、淡々と、いつも通りに進め
有終の美を飾ろうと思っていたのに
・・・どんくさ子な私には、やっぱり難しかった💦
(笑の神降臨ということにしておこうと思います!w)
だけど、私自身では飾ることが出来なかった「有終の美」を
今までお世話になった先生方によって
学生たちによって、叶えていただきました❤
予言の自己成就をみごとにやってのけました!
半年間一緒に過ごしてきた学生たちへの
最終授業がポッキーの日ということで
「ちょうだ~い!」と軽いノリでリクエストされ
まぁいっか!と学生たちにプレゼントする約束をしていました。
(一番騒いでいた学生が発熱で欠席というオチ付きw)
物忘れの激しい私であり、どんくさ子なので
忘れないように、有終の美が飾れるようにと
前々から準備していたのに・・・。
まんまと【予言の自己成就】をしてしまいました。。
はい、ご想像通り(いや、お約束通り?)
当日持って出るのを忘れました。。
でも事務所を出てすぐ気づいたので
「あぶない、あぶない。でもセーフだぜ!」
と自分を褒めましたw
更にその5分後、
テキスト類一式を持たないで出ていることに気づき
大慌てでもう一度取りに戻るの巻・・・。
学生か!私は💦💦💦
17年間の講師生活の中で
「先生、授業の準備ぜんぶ忘れました」と
何度聞かされたことか。
「っていうか、今日丸一日この授業しかないよね?
何しに来たの~?」と
本気で疑問に思ったことは一度や二度ではなく。。。
どういう思考回路になってるんじゃ?
よくわからんわぁ??
と不思議に思ってきたことを
まさか!私自身がやらかしてしまうとは!!
/
まさしく、学生と一緒やんか~~~。
しかも最終日に、何やっとんじゃい!!わたし!!!
\
ですよ。トホホホホホ・・・。
自己成就的予言というのはもともと心理学の概念で、自分で「こうなるのではないか」と思って行動していると、じっさいにその予言が現実のものとして成就してしまうという現象をさします。
神戸大学MBA「自己成就的予言」 https://mba.kobe-u.ac.jp/business_keyword/8017/ (参照 2023/11/12)
最終授業中の学生との可愛いやりとり
学生たちは来週末に検定を控えているので
最期の授業は「模擬テスト」です。
毎年、学生たちの様子を見て
「ガッチリ テスト時間」にするか
「質問し放題のテスト時間」にするか
「テストと並行して、ひとりずつ面談する時間」にするか
フレキシブルに対応しています。
(ちなみに今年は2番目時間を採用)
授業中「お腹すいた」と
何度も何度も口にする男子学生が一人。
あ、そうだ!と
プレゼントするために持ってきたポッキーを教卓の上に出し
「どれがいいか先に選び~。で、これ食べながらしたら?」と伝えると
学生たちが一斉に
「先生やさし~」
「全授業、先生みたいやったらいいのに」と。
「いやいや、別に、なんでもOKという意味で食べていいよって言ってるんじゃなくてさ、
勉強の効率悪いでしょ?脳には糖分必要なんだよ!」と答える。
検定まで1週間しかない。
そして、この日が最終授業。
しかも、土曜日の夜間授業。
そりゃ疲れもたまっているだろう、というのは誰にでも想像できることだよね。
(そしてこの授業は「成績をつける必要がない」という大事な前提があります)
様々な要因をおしなべた上で、合理的な私には
「ここは、効率最優先でしょ!!」となるわけです。
決して甘やかしているわけではないのです。
結局、自分だけ選ぶのが申し訳ないと、男子学生が思っている様子だったので
「じゃあ、みんなも自分の好きなのを選んで~」と促しながら
欠席している学生のポッキーにメッセージを書いていたら
「せんせ~。メッセージ書いてほしい!油性ペン渡すから!!」
と一人が言い出した。
「わかったよ~。じゃあ、箱に名前書いて置いておいて」と伝えると
結局全員が置いていった。可愛らしすぎます❤
結局、お腹すいたと繰り返していた男子学生は、授業中には食べず、持って帰っていました。
愛らしい。
お世話になった先生方にいただいた有終の美
大体の専門学校では、私たち外部講師をお世話担当してくださる教師の先生がついてくださいます。
17年間、毎年欠かすことなく通わせていただいたのは2校です。
もう一つの学校の先生方にはご挨拶できずじまいで、申し訳なさが残るのですが
最終授業の場となったこちらの学校では
直接お世話になった先生方や、講師仲間にはご挨拶できました。
特に、この2年間、私を担当してくださった男性教諭は
私がご挨拶したいなとお伝えした先生の元に一緒に足を運んでくださり
出口までお見送りしてくださいました。
(教務室は11Fなのに)
誰よりも長くご一緒させていただいた女性教諭とはお会いできなかったのだけど
学校を出て、しばし他のものに目を奪われた後、ふと振り返ると
ガラス越しに先生のお姿を発見!
「すぐ降りてくると思います」と一緒にお話しされていた方の言葉に、しばし待たせてもらうと
先程見送ってくださった先生と一緒に降りてこられました。
そうすると、担当の男性教諭が
「岡村先生~」と寄ってきてくださり、ためらいながらもハグしてくださいました。
私の目的の先生と会話中にも、隣で先生がずっとなんじゃら言ってはるので
女性教諭が(会話の邪魔しないでと)
「あんた、なんなん。なんでウソ泣きしてるの?」と一喝。
(どこの学校も先輩教師は強いのですw)
二人で一斉に男性教諭に目を向けると、目に光るものが!
「えぇっ!本当に泣いているの!!!」
バーニーズマウンテンドッグ(スイスの大型犬で、とっても力持ちなのに、甘えん坊でさみしんぼのワンコ)のような人なんだなぁと、どこか客観視する部分も持ちつつ
なんとも幸せな有終の美だなぁと、帰り道、一人になってからウルウルしちゃいました。
写真↓ は、講師仲間のお二人からいただいた美味しそうなお菓子。
思えば、17年間の間にご一緒した講師仲間もたくさんです。
皆さんと情報交換しながら楽しく過ごした日々が宝物になりました。
“Thanks for being you.”という言葉を仲間から頂きました。
私の方こそです。
幸せに満ちた17年間でした。
出会ってくださった皆さま
通わせてもらった学校さま
私を派遣してくださったカラースペース・ワム
本当にありがとうございました♥
おまけ
2年間ご担当くださった先生が、筋金入りのオリックスファンということで、あまり野球がわからない私も、今年の日本シリーズは気になる存在に。
最終日の京セラドームに足を運ばれていた先生は、1週間たっても無念が残るようだったので、ちょっと申し訳ない写真ですが・・・
乗り換え電車待ち中の一コマですw。