本質を輝かせるカラーコンサルタント の 岡村 知美 です。
今回より最終章、第3部「わたし」のスタートです!
色を用いてどんなことが出来るのか、実際どんな変化を起こすことが出来たのか、実例と頂いた声を元にお伝えします。
<色彩カルテNo.1>は、人の目を見て話すことができず、口をあまり開かずモゴモゴお話しする21歳の紫くんが、
3年かけて変わっていったお話しです。
(※プライバシーの関係上、すべてのストーリーは、仮名・仮称で表示しています。)
#3-1 目を見て話せなかった紫くん(前編)
< 色彩カルテNo.1 >
- 名前:紫 太郎
- 性別:男
- 年齢:21歳
- 職業:アルバイト
- 問題/性格/特徴 等:人の目を見て話すことができない。こちらから投げかけない限りしゃべることはない。無表情。閉じた心。
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◆ 出会い
紫君との出会いは、私が「心理学」を学ぶ以前のこと。
初めて「色彩心理」の講座を担当した初日のことでした。
授業開始時間になっても現れないので、道に迷っているのかも?と携帯に電話をかけてみました。
電話に出た彼は
「迷っていました。でも、もう大丈夫です。もうすぐ着きます。」とのことであったので
「では、待っていますね。焦らずにゆっくり来てくださいね。」と電話を切りました。
電話を切り、他の受講生さんと一言二言言葉をかわしたかな~という時に
ガチャっと扉が開き、額に汗を浮かべた紫君が部屋に入ってきたのです。
『えぇぇっ!!!!!!! それ、もうすぐ着きますじゃなくて、もう目の前にいます、だよね!!!』
彼との電話を切ってから、1分も経っていなかったので、
私も他の受講生さんも目がテンになり、とっさに言葉が出ませんでした。
そして彼は、話す時にチラリとこちらに顔を向けるけれど、ほとんど目を合わせず
すぐ目をそらしては聞き取りにくい声でモゴモゴ話すのです。
色彩心理の授業を開催すること自体が、私にとって初めてであったこともあり
『大丈夫だろうか?( 今まで会ったことのないタイプの彼に)私、対応できるのだろうか・・・。』
と一抹の不安を覚えました。
◆ はじめの頃の紫くん
出会いが出会いであっただけに、『これはいつも通りに授業を進めてはいけない』と直感的に思い、
自己紹介にとても時間を費やしました。
ちょうど家を出る直前に色々な本をパラパラ見ていて『この自己紹介、何の意味があるんだろうか?』
と目に留まったそれを『あ!これ今使うんだ!!』と、記憶をたよりに実践。
感情を入れずにする自己紹介でした。
授業を始めても彼は、私のことも、もう一人の受講生さんのこともほとんど見ない。
もちろん自分から言葉を発することもしない。
だけど私が話をふると、目は合わさないけれど、聞き取りにくい声ながら、”膨大な量” の回答が返ってくる。
彼は他のスクールで色彩学を学んだとのことで、その分野の受講を免除されており
どの程度の知識を持っているのかを確認するために、いくつか彼に説明をしてもらったら
概ね正しい答えが返ってきます。
「すごいね、すごいねーーー。よくそれだけ覚えているね!」と褒めても無反応&無表情。
だけど、私が知識を補足したり、認識の違いがある部分を訂正すると
「いや、でもね、○○が△△で□□じゃないですか」と反論が返ってきます。
『なるほどーーー、知識の補完しているだけなのに、もしかしたら彼にとっては
“自分を否定された” と映っているのかもしれないな・・・』というような印象を抱きました。
◆ 自分を表す色
私が担当していた授業は「色彩心理」の授業であったので、「色で表現する」ワークを沢山設けています。
毎回授業冒頭で「●●について色と形で表現してください」とその時々にテーマを変えて表現してもらい
そして、どういう意図でその色を用い、その表現をしたかを説明してもらいます。
彼は毎回 【紫いろ】 を用いました。
そして必ず「 この紫は僕です 」と説明してくれます。
だけど、私にはその色が紫色には見えないのです。
色彩学上では「紫」に所属する色を選んでいるのですが
一般的な人が見ると「紫」には思えないであろう色。
そして私の目には「赤」に寄った「紫」で、
時々『それは「赤」ですよ?』という色が混じっていたりして
深くて濃い赤みがかった紫色を【自分】として選んでいるなという印象でした。
◆ 少しずつ変化していった紫
どんなテーマで作品を作っても「紫」そして「黒」が使われ、そしてどんなテーマであっても
作品の中に【紫=僕】として表現され、説明の中でも「やはり、この紫が僕なのですが」と言う。
授業回数が進むうちに、少しだけ彼にも変化が見られるようになりました。
最初はお昼ご飯も「一人で行きます」と言っていた彼も、何回かの授業を経て
「僕も一緒に行っていいですか?」と言うようになりました。
(毎回、誘うわけでもなかったのですが、「今日はお昼どうしますか?」と投げかけていました。)
その頃、彼の選ぶ「紫」に少し変化がありました。
皆さんが見ても「紫」と感じられるであろう「紫」を “時々” 選ぶようになっていました。
もちろん、そういう時はすかさず変化を褒めます。
「使う紫が変わったね~。今まではダークとかダークグレイッシュな紫だったのに、明るくなったね!良い感じ!」
◆ 自分のことを話してくれるようにまでなりました
6時間 × 8回の授業 の内、前半の5回か6回目までと、最後の授業を私が担当したように思います。
「色彩心理」の授業は、否が応でも 【自己表現】&【自己解説】 をしないといけません。
心療内科やカウンセリング室とはそこが大きく異なります。
あなたが自発的に申込み、授業に参加したいと来ているのですから、そこは避けて通ることが出来ないのです。
紫君の場合は、それぐらいが丁度よかったのだと思います。
いつの頃からか、家族やアルバイト先のこと、学生時代の事なども話してくれるようになりました。
授業の中で「もうちょっと口を開いて話そうか!」や「目を見て話してくれるようになったね」という
私の遠慮のないツッコミにも拒否反応示すことなく(笑)淡々と受け入れてくれるようになっていました。
明るく、はなっていないけれど、明らかに選ぶ色からは変化が見られました。
他の先生の授業の際、模造紙に自分の型を取り、色を塗って表現するという作業をしたようなのですが
彼は一生懸命、自分の周りや中を黒で塗っていたと、もう一人の受講生が教えてくれました。
だけど、彼から見せてもらった写真には、真っ黒ではなくグレーにも見える色で塗られていて安心したのでした。
そんな状態で、彼はスクールを卒業していきました。
(後編につづく)
ーーーーーーーーー < Next stage of color > ーーーーーーーーー
「誰かの」でもなく「私の」でもなく
【普遍的】【誰でも】【公益】としての【色】を提唱していきたい
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私は、
色で 魅力や潜在能力を引き出し
色で 行動・成長・ビジネスを加速させる
あなたの 魅力・才能・本質を輝かせるお手伝いをしていきたい
今日はおしまいです。続きはまた明日。お会いできると嬉しいです❤ See you!
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